「学問」×「子育て」= 実験外挿の限界探索
なぜ「限界」の話から始めるか
このブログでは行動経済学や心理学で子どもの不合理を読み解いてますが、実は少々「ズルい飛躍」をしています。
というのは、行動経済学の実験って、ほとんどが 大学生とか大人が被験者 なんです。
その実験ですら、かなり条件を設定して行われることが多い。以下のようなもの。
- 一度きりの選択(繰り返しなし)
- 小銭程度の報酬(現実にそぐわない)
- 実験室内での不自然な環境設定(日常じゃない)
実験って、変数をコントロールしないと因果関係が見えなくなる。 だから環境をガチガチに揃えるんですが、そうすると現実離れしちゃうんですよね。
あげく、子どもで実験?
そんなの倫理的にも実務的にもハードル高すぎて、極めて少ないのが現状です。
でも、だからこそ面白い
大人の理論 → 子どもに当てはめる
これ、学術的には「ちょっと待てよ」案件。 でも親としては「なるほど!」の連続。
例えば:
- 損失回避:大人は1万円失うのを嫌がる → 子どもはおもちゃ1個失うだけで号泣
- サリエンシー効果:大人は目立つものに注目 → 子どもは冷蔵庫のケーキを0.1秒で発見
完璧に一致はしないけど、構造は似てる でしょ?
当ブログの立ち位置
「厳密さ」より「気づき」を大切に
- リビングや公園、日常は最高の実験室
- 子どもは予想以上に不合理な観察対象
- 理論のズレを楽しむのも、学問の醍醐味
だから、このブログは「学術論文」じゃなくて「親の観察日記with学問フィルター」です。
外挿の限界?知ってます。 でもその限界を超えて遊ぶのが、生活に学問を生かすってことじゃない?
エコノさん×ヒューマンさんの立ち位置談義
ヒューマンさん:この理論、子どもにも当てはまるん?
エコノさん:厳密には未検証や。実験は大人でしかやってへん。
ヒューマンさん:じゃあアカンやん!
エコノさん:でも構造は似てるやろ?大人も子どもも人間や。
ヒューマンさん:確かに…うちの子も損失回避めっちゃするわ。
エコノさん:せやろ?完璧じゃなくても、気づきがあればええんや。