ご挨拶
はじめまして。ブログ『構造で読み解く不合理』を運営している、米田構造と申します。
普段は会社員として働き、家では「絶対に寝ない」と主張する子どもと格闘している父親です。そのかたわら、行動経済学や心理学の研究を原典(元の論文)から読み直し、日本語で解説しています。
このブログがやっていること
「損は得の2倍つらい」「マシュマロテストで将来が決まる」――ネットでよく見かける心理学の話には、元の論文を読むと印象が変わるものが少なくありません。
このブログでは、そうした巷の数字や主張がどの論文のどの実験から来ているのかを、原文に戻って追いかけています。実験の手順、参加者、結果の数値、そして著者自身が認めている限界まで確かめたうえで、日常の言葉に置き換えることを心がけています。
- 原典解説:論文1本を、実験の手順から結果・限界まで読む
- 用語解説:「〜とは?」を、定義と誤解されやすい点から整理する
- 日常を読み解く:子育てや生活の場面から入り、研究につなげる
プロスペクト理論やマシュマロテストなどは、原典を順に読む全5回のシリーズにまとめています。記事では、関西弁の二人組ヒューマンとエコノが対話しながら論文の中身を確かめていきます。
私の原点:「ググる」より「PubMed」だった日々
原典にこだわる理由は、大学院時代にあります。私は生物系の理系修士課程で、次のようなことを叩き込まれました。
- 「論文は読めるだけ読め(英語から逃げるな)」
- 「データは批判的に読め(著者のポジショントークを鵜呑みにするな)」
- 「実験はデザインと準備がすべて。あとはロボットと化して手を動かせ」
友人たちがGoogleで検索している横で、私はPubMedで論文を探していました。当時は「地獄かよ…」と思っていましたが、この訓練がいまブログで役に立っています。
- 論文を読む力 → カーネマンやセイラーらの英語論文を原文で読む
- 批判的な目 → 出回っている要約と原典のずれに気づく
- 実験デザインの感覚 → 「その結果は、どんな条件で、何人を対象に出たものか」を確かめる
経済学・心理学の学位はなく、この分野は独学です。そのぶん、自分の解釈ではなく論文に書かれていることを根拠にするよう努めています。
ポリシー:知行合一(ちこうごういつ)
私のモットーは「論文や本で得た知識は使ってなんぼ」です。ただ、学術論文はそのままでは重たくて硬く、日常ではなかなか使えません。だから私は「加工」します。
- 原典:栄養はあるけれど、硬くて噛みきれない食材
- このブログの仕事:それを煮込み、味付けし、消化しやすい料理にして出すこと
ただし、味付けで食材の中身を変えてしまっては意味がありません。わかりやすくするための単純化と、原典にない話の上乗せは区別するようにしています。
記事を読んだあと、「その数字、どの実験の話?」と一度立ち止まれるようになる。そんな小さな変化のお手伝いができれば、何よりの喜びです。
筆者略歴
- 学位:理系(生物系)修士課程修了
- 職業:会社員(VBAによる業務効率化や、業務の構造的な把握が得意)
- 好きなもの:読書、行動経済学(カーネマン、トヴェルスキー、セイラー、アリエリーなど)、哲学(サンデル好き)、レゴブロック(子どもと一緒に「ガウスの和」などの数学的概念を再現するのが趣味)
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