原典解説

原典解説

利用可能性ヒューリスティックの正体は?|Schwarz 1991 で「中身」と「楽さ」を引き剥がす

検索容易性とは、「思い出す楽さ」そのものを判断材料に使う心の働き。Schwarz(1991)の原典から、6個と12個の想起実験で利用可能性ヒューリスティックの「中身」と「楽さ」を引き剥がし、誤帰属で楽さだけを抜く背理法までを解説します。
原典解説

自己中心バイアスとは|Ross & Sicoly 1979 原典で読む「自分ばかり貢献」の心理

自己中心バイアスとは、自分の貢献ほど思い出しやすく、共同作業の責任を相手が認める以上に多く見積もる心のクセ。Ross & Sicoly(1979)の原典から、夫婦の家事分担で責任を足すと100%を超える実験を追い、記憶の偏りが責任感を歪める仕組みと限界を解説します。
原典解説

利用可能性ヒューリスティックとは|Tversky & Kahneman 1973 原典で読み解く

利用可能性ヒューリスティックとは、思い出しやすさで頻度や確率を判断する心の近道。Tversky & Kahneman(1973)の原典から、Kで始まる語や有名人の名前の実験を追い、「楽に思い出せる」が「多い」にすり替わる仕組みと落とし穴を解説します。
原典解説

動機のクラウディングアウトを原典から解説|全5回シリーズ+Q&A

金を出すと、人の意欲はむしろ下がるのか。保育園の罰金、献血、核廃棄物処分場、そして現場の大規模データまで、動機のクラウディングアウトを扱った原典5本に直接あたり、通説の行き過ぎを正します。報酬が意欲を削る条件と、逆に効く条件を切り分ける全5回シリーズ+Q&A。
原典解説

献血とご褒美──現場のデータを読む Lacetera, Macis & Slonim (2013)

献血に報酬を出すと供給は減る──40年続くこの通説を、大規模フィールド実験のデータが覆します。サーベイやラボでは「お金なら献血しない」と答える人が、現場では報酬で増える。なぜ方法で答えが割れるのか。クラウディングアウト・シリーズ最終回、原典から読み解きます。
原典解説

インセンティブはどこで効かなくなるのか──効果と逆効果の境界線【Gneezy 2011】

インセンティブはいつ効き、いつ逆効果になるのか。保育園・献血・核廃棄物の3事例で「お金が動機を壊す」現場を見てきたシリーズの総括として、Gneezyらの2011年レビューを原典から読み解く。教育・向社会的行動・生活習慣の3領域から、クラウディングアウトが起きる条件と起きない条件を整理します。
原典解説

補償金で賛成票が半減──スイス核廃棄物処分場のクラウディングアウトを原典解説

クラウディングアウトの実証研究。スイスの核廃棄物処分場で補償金を提示したところ、住民の賛成は50.8%から24.6%へ半減した。Frey & Oberholzer-Gee (1997) が示した、市民的義務という内発的動機が金銭インセンティブで壊れる仕組みを、原論文の数字を追いながら読み解きます。
原典解説

献血に値段をつけたら起きたこと──Titmussが投げた40年越しの問い

献血に報酬を払うと供給はむしろ減る」──Titmussが1970年に投げたこの問いを、40年以上後に初めて実験で検証した論文。男女で結果が割れた事実と、寄付オプションが鍵となった構造を、原典に沿って読み解きます。
原典解説

罰金を導入したら遅刻が増えた|「罰金は価格だ」を原典から解説(Gneezy & Rustichini, 2000)

イスラエルの保育園10園で罰金を導入したら遅刻が約2倍に増え、撤去後も戻らなかった──Gneezy & Rustichini (2000)「A Fine is a Price」を原典から解説。アリエリー『予想通りに不合理』とサンデル『それをお金で買いますか』が引用する逸話を、いくつかの解釈(不完全契約・複数均衡・社会規範)と著者自身の「データでは決められない」という誠実な留保まで整理しました。
原典解説

ダニング=クルーガー効果を原典から解説|全5回シリーズ+Q&A

ダニング=クルーガー効果の原典と反論を5本の論文で追跡。「できない人ほど自信がある」は本当か?メタ認知仮説vs統計アーティファクト説の論争を、原典ベースで解説するシリーズまとめ