家事分担の悩み解消!心理学で理解する夫婦関係

真面目記事

家事分担って夫婦間の永遠のテーマではないですか?

今回は家事の分担で心理学的にちょっぴり面白い話をしていきましょう。

さて皆様、家の家事はどの程度の割合で分担されていますか?

  • 掃除
  • 洗濯
  • 炊事
  • 子どもの世話

これらについて、1週間の中で全体の何%を自分がやったか、書き出してみてください。もっとシンプルにして家の家事全部を100%として自分が何%やったかでもいいです。

同様のことをパートナーにもやってもらいましょう。ただし、それぞれの回答は決して見ない状態で答えてくださいね。

ふたりとも回答が終わったら、それぞれの家事のパーセントを足してみてください。

あれ、なんか100%を超えてません?

もしそうなら、「利用可能性ヒューリスティック」が発動しているかもしれません。

利用可能性ヒューリスティックとは?夫婦の家事分担あるある

簡潔に説明すると、「思い出しやすい情報に過度に依存して判断する傾向」です。

  • 俺はこの間晩ごはん作った。
  • 私は毎日洗濯をしている。
  • 俺はゴミ出ししている。
  • 私のほうが多く子どもの迎えに行ってるわ。

これ、全部主語が「I(私)」ですね。

自分のやった家事は鮮明に覚えていますが、パートナーがやった家事には気づかないことが多いものです。その結果、「私のほうが家事やってる問題」が出現します。

他にも「ゴミ出しは週2回だけど、皿洗いは毎日。それをイーブンと思ってない?」みたいな不満もあるでしょう。

飛行機事故が起こった直後に飛行機の利用をためらうのも、利用可能ヒューリスティックの一例です。これはニュースなどで鮮明に記憶に残っているからでしょう。

実際は交通事故のほうが圧倒的に死亡者数が多いのですが。

家事分担も似たようなもので、自分のしたことだけ鮮明に覚えているんですよ。

逆に想像してみましょう。

  • あれ、いつの間にかシャンプーが補充されている
  • いつも洗濯物が畳んであるな
  • 知らない間にクリーニングに出されていた

こんなシチュエーション、ありませんか?

これは、相手のことも理解するためのワークとしてやっていただきました。次の文脈に綺麗に繋がりますよ。

理解してから理解される

自己啓発書として有名なスティーブン・コヴィー氏の「7つの習慣」からの引用です。第5の習慣として紹介されています。

自分のことを理解してほしいと思うのであれば、まずは相手のことを理解しなさい。

という教えです。

さて皆様、パートナーがやってくれている家事を列挙できますか?

できない人は、1週間、あえてパートナーをじっくり観察してみてください。

おそらく様々な家事をしてくれているのではないでしょうか?

それぞれの労力や苦労を知ることが、自身の労力や苦労を知ってもらう第一歩です。

これまさに、喧嘩減る最強の習慣といっていいのではないでしょうか?

子どもへの影響|夫婦仲と発達の関係

このブログは親あるあるなどを行動経済学や心理的側面から述べることが多いですが、子どもの発達にも少し触れたいと思います。

パートナーの仲が悪いと子どもに悪影響が出ます。これは多数の研究データで示されています。 体感でも納得でないですか?

正直、私も両親が喧嘩をしていたシーンは大人になっても思い出すことがあります。あまり良い記憶ではありませんね。

親同士が互いに理解し合う → 喧嘩が減る → 子どもも安心する。私は児童発達の専門家ではありませんが、素人目から見てもこの流れは子どもに良い影響を与えるでしょう。

子どもにとって最も頼りにしている2人が仲良くタッグを組んでいたら──これ以上心強いことはありませんよね。

夫婦が笑って感謝し合う場面を見せるのは、子どもにとって最高の教育だと私は思うな。

まとめ

結局のところ、家事分担の認識のズレは「利用可能ヒューリスティック」が働いている可能性があります。自分の視点だけで見ると、自分のやったことを重視してしまうのは理解できます。

そんなときに思い出してほしいのは「理解してから理解される」ですね。まずは自分が相手のことをじっくりと見て、話を聞いて、理解する。これを互いに行うと、本当にいいパートナーシップが築けます。

また、人間心理での魔法の言葉が「ありがとう」でしょう。この言葉を伝え合うことが、家族全体を守る一番コスパの良い方法かもしれませんね。

夫婦同士で「ありがとう」合戦をしていたら、ヒューリスティックの入る余地はないと思いますよ。

どうせなら子どもにも伝染させましょう。子どもが「ありがとう」を口グセにしてきたら、家事分担バトルは完全勝利ですね。

結局、利用可能ヒューリスティックを知っているかどうかで、夫婦関係の見え方はガラッと変わるんです。このワードを知ることで私のほうが家事やってる問題は幻だと気づけます。幻を見る前に、先に「ありがとう」と言うほうが、夫婦の絆は深まるのではないでしょうか。

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